イヤな予感がする・・・
失踪中の母親譲りで、筋金入りのメカオンチであるケーハチのために、
98は「おまえマニュアル」というのをこしらえる。
これも98の趣味で、季刊発行である。今回は春号。厚さ58ミリ。
いいかげんアタマに来たケーハチがソレを破り棄ててやろうと手をのばすと、文字どおり手首が延長され
すっ飛んでってしまう。また知らぬ間に改造されていたのだった。
その名も「ピンポロパンポロハンド」。
朝からそれで父と喧嘩になるも、あえなく瞬殺されているところへ、かつての悪夢が通りかかる。
生身の頃からさんざんに苛められた、宿敵・今福鶴美(イマフクツルミ、以下イマフク)が、
今福の父の都合で、再び大阪からトビタ家の近所に戻ってきたのだった。
98は再会の記念にと、「おまえマニュアル」をイマフクに渡してしまう。焦るケーハチ。
しかも、イマフクは、ケーハチと同じ学校、同じ学級に編入してきたのだった。
授業中に「おまえマニュアル」を読みながら挑発してくるイマフクに、もう気が気じゃないケーハチは
独り悶々と禄でもない妄想に捕われて落ち着きがなくなり、イングリッシュティーチャーに厳しく
目をつけられてしまうのだった。
「なんとかアイツからマニュアルを取りあげらんねーかしらん・・・」