=== 第2話 ===
●「イヤな予感ほどよく当たる」
イヤな予感がする・・・
失踪中の母親譲りで、筋金入りのメカオンチであるケーハチのために、
98は「おまえマニュアル」というのをこしらえる。
これも98の趣味で、季刊発行である。今回は春号。厚さ58ミリ。
いいかげんアタマに来たケーハチがソレを破り棄ててやろうと手をのばすと、文字どおり手首が延長され
すっ飛んでってしまう。また知らぬ間に改造されていたのだった。
その名も「ピンポロパンポロハンド」。
朝からそれで父と喧嘩になるも、あえなく瞬殺されているところへ、かつての悪夢が通りかかる。

生身の頃からさんざんに苛められた、宿敵・今福鶴美(イマフクツルミ、以下イマフク)が、
今福の父の都合で、再び大阪からトビタ家の近所に戻ってきたのだった。

98は再会の記念にと、「おまえマニュアル」をイマフクに渡してしまう。焦るケーハチ。
しかも、イマフクは、ケーハチと同じ学校、同じ学級に編入してきたのだった。
授業中に「おまえマニュアル」を読みながら挑発してくるイマフクに、もう気が気じゃないケーハチは
独り悶々と禄でもない妄想に捕われて落ち着きがなくなり、イングリッシュティーチャーに厳しく
目をつけられてしまうのだった。

「なんとかアイツからマニュアルを取りあげらんねーかしらん・・・」
●よたばなし
・「抵抗は無意味か? Resistance is futile?」というサブタイトルの元ネタは、新・スタートレックなどに
 登場する“ボーグ集合体”という、機械生命体エイリアンの決め台詞。
 余談ながらボーグは、余所の星を襲って、文化やテクノロジーを吸収し、そこに住む生命体をも問答無用に
 「サイボーグ化」してしまう連中で、その時に必ず入れるご挨拶が
 「我々はボーグである おまえたちを同化する 抵抗は無意味だ」というわけ。

・この回での歌シーンのバックには、阪神競馬場とその遠景に甲子園球場をあしらいました。
 よって、「トラウマ(虎馬)」。イマフクが大阪人なのも含んでます。

・入稿直後からK8の回想中のテキーラが気に入らなかったので、原稿返却してもらってすぐ、描き直しました。

・「ピンポロパンポロン」というのは、私がそれを買った露店のオッサンが実際に言っていたデタラメで、
 あのオモチャの正式名称は「ペーパーローリング」です。
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